「巡る」 咲いた花が枯れ落ちていくのも 色付いた葉が枝を離れて風に舞うのも 決して終わるためのことではないんだ。 花や葉は、消えていくのではなくて 次の新しい季節のために土に還るんだ。 今年の葉が落ちればまた来年に 新しい葉が芽吹き、花が咲く。 そうして巡るのがきっと当たり前の姿。 思わず立ち止まりたくなるほどに風の冷たいこの冬も きっと寒いばかりではなくて 暖かな季節までの大切な時間。 たぶん君は今、 そんな待ち時間の途中なのかもしれない。 もう少しの間、暖かくして、ゆっくりしておいで。 急がなくてもいいと思うよ。大丈夫。 そして十分に休んだら また、動き始めればいい。 僕は此処でのんびりと そんな君を、見ているから。 |